ビッグ・ベンド国立公園(Big Bend National Park)はテキサス州の南西部、メキシコとの国境に位置しており、辺境の地にあることから最も訪れる人の少ない国立公園とも言われています。
また、その広さは東京都の1.5倍ほどもあるとか。
公園の入口から私たちがキャンプする公園の中心地「チソスベイスン」というキャンプ場まで車で約1時間かかりました。それでは、広大な公園の楽しみ方をご紹介します。
<目次>
- サンタエレナキャニオン(Santa Elena)でトレッキング
- チソス・ベイスン(Chisos Basin)でキャンプ
- 化石ディスカバリー展(Fossil Discovery Exhibit)で化石を見る
- 温泉(Hot Spring)に入る
- 最後に
サンタエレナキャニオン(Santa Elena)でトレッキング
メキシコとの国境でもあるリオ・グランデ川がすぐ横を流れる渓谷です。この崖に短いトレイルがあり、ハイキングが楽しめます。
ですが、途中道がなく、川を渡っていくのが一番早いのですが、水量が多いので陸路を迂回していきました。と言っても、川の水が途切れているところから渡って、岩をよじ登っていくので、小さい子どもは少し大変かもしれません。(5歳の娘はなんとか登れました)
崖まで着くと、ギザギザに登っていくトレイルがあります。少し急な坂ですが、舗装されているので登りやすいです。9月初旬でしたが、昼間は本当に暑くて、私と娘は途中でリタイア。
トレイルの最後まで行くと、川の近くで崖を見上げるような景色が見られるみたいです。
チソス・ベイスン(Chisos Basin)でキャンプ
公園の中心地にあるキャンプ場です。公園内にはいくつかキャンプ場がありますが、この場所は高い岩山に囲まれているため、夜は暖かい空気が降りてきて、それほど冷えないようです。
シャワーはありませんが、トイレは水洗でした。ビジターセンターも近くにあるので、レンジャーが見回りがてら、キャンプの注意点なども教えてくれます。
ちなみにここは予約が必要ですが、予約受付開始と共にすぐいっぱいになるようです。
日が沈む少し前に「The Window」という夕日がキレイだというスポットに行きました。岩山の間に太陽が沈んでいく様子が観察できるスポットです。私たちは少し早く行きすぎて、日の入りまでかなりの時間があったので、その瞬間は見られませんでしたが、日が沈まなくても景色がきれいな場所です。
さて、日が沈んでからも数時間はまだ空がぼんやり明るいのですが、だんだんと星が見えてきます。完全に日が沈むと頭上には満点の星空。そう、これを見に来たんです。
明るい星の間には天の川も見え、普段は経験できないステキな時間を過ごすことができました。
そしてこの日、まるで銀河鉄道のような夜空に伸びる1本の白い点線が動くのが見えて、UFOじゃないかと大騒ぎしました。が、スペースXの人工衛生「スターリンクトレイン」だったと後でわかりました。打ち上げられた直後に数十基が1列の軌道に飛ぶことで、光の点が連なった状態で観測できるのだそうです。
UFOではありませんでしたが、これも貴重な体験でした。
化石ディスカバリー展(Fossil Discovery Exhibit)で化石を見る
ビッグベンドははるか昔は海だったこともあり、化石も多く見つかっているのです。ここでは、発掘された化石について学ぶことができます。発見された化石は1,200種類以上もあるそうです。
比較的に新しい展示場で、とてもきれいです。化石は海洋生物や恐竜、翼竜、巨大なワニなどもありました。
温泉(Hot Spring)に入る
メインの道路から車1台がやっと通れるくらいの未舗装の細い道を少し行くと、温泉へつづく駐車場があります。ここから温泉まで500mほどハイキングすると、川に向かってせり出している正方形のプールがその温泉です。
温泉特有の匂いは特にしませんでしたが、あまりメンテされていないのか、川の水のような匂いはします。
アメリカとメキシコの国境で入る温泉は、なんだか格別ですね。ここには国境線はありません。
最後に
時間と天候が許せば、本格的なトレッキングも楽しいと思います。(少し涼しくなってからがいいと思います)ここにしかない植物や動物にも出会えるかもしれません。ただ、夏は朝晩の冷え込みもないので、キャンプにはちょうどよかったです。
キレイな星空を見るならぜひビッグベンドを訪れてみてください。ここまで来る価値はあります!
<ちなみに…>
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