イエローストーン国立公園 (Yellowstone National Park)は、アメリカ西部のモンタナ州・ワイオミング州・アイダホ州をまたいで広がる世界で初めて認定された国立公園です。
ここには、見たことのない大自然と地球の神秘を感じることのできる太古の原風景があり、見どころは無限大です。
ここでは、私たちがイエローストーンで「絶対に見たい!」と思って観光した自然の絶景をご紹介します。
<目次>
イエローストーン国立公園とは
アメリカ西部の3つの州をまたがっている巨大な国立公園ですが、90%以上はワイオミング州にあります。ここは世界で初めて指定された国立公園であり、世界遺産にも登録されています。
ここに残る美しい大自然を多くの人が「一度は見たい」と思わせるほど、見たことのない絶景が待っています。
ここを見てほしい!
①熱水現象
現在もマグマ活動が活発で、熱水現象とされる「間欠泉」「温泉」「泥壺」「噴気孔」の4分類が一度に見られるのが大きな魅力です。
そしてここで見られる熱水現象の数は1万個を超えており、世界中で見られる熱水現象の半分を占めてるんだとか。日本も温泉列島だと思っていましたが、足元にも及ばないとは驚きです。
<オールドフェイスフル間欠泉>
「ガイザー・カントリー」のエリアにあるこの間欠泉は見逃せません。地の底から豪快に50mの高さまで熱水を噴き上げる世界的にも有名な間欠泉で、約80分ほどの間隔で噴出するので、時間を合わせれば確実に見ることができます。
間近で見るとその迫力に圧倒されること間違いなしです。
<グランドプリズマティックスプリング>
グリーンやオレンジ、ブルーなど七色に輝く大きな熱水プールです。この鮮やかな色はバクテリアによるもの。自然の神秘を目の当たりにできました。
近くまで行けるトレイルがありますが、色の変化がわかりにくいかもしれません。このプールの西側には丘があり、1㎞ほど歩くと全体が見下ろせます。
また、熱水のため気温が低い午前中は湯気でよく見えませんでした。気温が上がる午後に訪れるのがいいかもしれません。
<マッドボルケーノ>
「ヘイデンバレー」のエリアに広がる泥火山地帯には、流紋岩が温泉に溶け、泥がボコボコと沸騰しているところが多くあります。マッドボルケーノでは1㎞ほどのトレイルになっていて、いくつかマッドポットが近くで見られます。
その様子はまるで地獄谷のようです。
<ドラゴンズマウススプリング>
マッドボルケーノと同じ敷地にある噴気孔で、中が空洞なのでごうごうとすごい音と共に蒸気を噴き出します。その名の通り、龍が口を開けて唸っているようです。
見ていると吸い込まれそうな迫力でした。
②野生動物
イエローストーンは手つかずの自然が残されているので、野生動物の楽園です。北米で一番野生動物を観察できる場所と言われています。
ちょっと立ち止まって、森の中や草原をじっくり観察すると、バイソンやプロングホーン、コヨーテ、エルクなどたくさんの野生動物たちに出会えるのです。
ただし、動物たちからは25m以上離れるのが公園内のルール。ここでは動物たちが最優先です。双眼鏡があるとよく観察できるので便利ですよ。
<バイソン>
イエローストーンでまず目にするのがバイソンです。公園内を車で走っているといろいろな場所で時間を問わず出会うことができると思います。
群れが道路を悠々と歩いていたり、道路の真ん中で立ち止まっていたりして、バイソン渋滞ができることがあります。危害を加えないということがわかるのか、人や車がいても逃げません。川を泳いで渡る姿も見られました。
<エルク>
大人になると車ほどの大きさにもなるエルク。大きく立派な角を持つ雄の姿は圧巻でした。街の中でも普通に座っていたり、こちらも人や車を怖がる様子はありません。
③キャンプ
イエローストーン国立公園内でキャンプを楽しむことができるのをご存知ですか?公園内には2000ものキャンプサイトがあるので、大自然を体感できるキャンプはイエローストーンを最高に満喫する方法の一つです。
私たちはキャンプ場を拠点にして観光したので、3泊テントでのキャンプでした。テント泊の魅力は、やはり気温や自然の音を肌で感じられることですが、7月でも2℃ほどまで冷え込むので、朝晩は真冬並みの防寒が必要です。
動物たちを間近で見られるチャンスもあります。すぐ近くまでリスが寄ってきました。
それでも、満点の星や焚火の匂い、夜のバーベキューや朝の温かいコーヒーのおいしさなど、ホテルでは味わえないたくさんの経験ができました。
最後に
他にも温泉が流れこむ湖や落差のあるマイナスイオンたっぷりの滝など、絶景が盛りだくさんのイエローストーン。全ては見られないので、ポイントを絞って観光するのをおすすめします。