アメリカのケーキと言えば、こういうワケのわからない色使い。食べたいと思いますか？
最初に食べたときの感想は、「見た目の破壊力にしてはおいしい」でした。ただ、味は砂糖の味しかしません。緑色だから青りんご味？とか想像しちゃいますが、風味はまったく感じないし、クリームも日本のものと比べるとふんわりしておらず、ベタっとしたバタークリームが使われています。
このカラフルを通り越して毒々しいとも言える色のケーキ、おいしそうには見えませんが、アメリカ人はこういうカラフルで楽しそうなケーキが大好き。子どもの頃から見慣れているので、それほど抵抗はないようです。
子どもの誕生日ケーキはそれはそれはカラフルで、楽しそうです。確かに日本にも「食べ物を目で楽しむ」という文化はありますが、そういうことじゃないんだよなぁ…
なぜなのか、調べてみると視覚的に購入意欲を高めるためとか、カラフルであるほど甘そうでおいしそうとか…ちょっと理解できない感覚ですね。アメリカ人はもしかすると、食べ物に対しては味覚より視覚のほうが優位なのかもしれません。
日本は淡い色を好むので、和食なんかも派手さはありません。一方、アメリカに暮らす人々は原色や明るい色を好むようです。アメリカ人から見たら、日本ってとても地味なんでしょうね。
そして何かイベントが近づくと、ケーキの色も変わるのが面白いです。例えば、今の時期ならバレンタインデーに向けて、赤やピンクが主流。ハロウィンの時期はおばけが乗っていてクリームはなぜか紫。ちょっとコワイ感じを出したかったのか…あまりおいしそうとはいえませんでした。黒いクリームとかあるし。
そしてアメリカのケーキのデコレーションにフルーツが乗っているのは見たことがありません。いや、探せばあるんだと思いますが、やはりチョコとかクッキーとかが乗っているもののほうが圧倒的に多いです。これを日本で売ったら逆に斬新すぎて売れるかも？
そしてこのずっしりしたスポンジにあまーいバタークリームがどっさり乗ったケーキ、慣れとは怖いもので、いつの間にか意外にクセになりまして、苦いコーヒーと一緒に食べたいっ！と思うようになっています。色がおかしいだけで、味は全部同じですからね。（笑）これ↓写真だと白く見えるクリームですが、実際はなんと灰色です。
旦那さんはまだこのアメリカの文化に染まれないようですが、5歳の娘は着実にアメリカ人の味覚に近づいてきています。
日本の繊細な味も忘れないでほしいですが…
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